衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年03月09日    金曜日     第2開示 合計177開示

如来蔵中の無心所法の種子

心所とは識の助伴であり、識があるならば五遍行心所法がある。ある心所法は、六識が生起して運行する際に、必ずしも現前に運行して現れるわけではなく、それらは遍行心所法とは呼ばれず、五別境心所法であるかもしれないし、あるいは煩悩心所法であるかもしれず、善心所法である可能性もあり、これらの心所法は常に現前に出現するものではない。遍行の意味は、識があるならばこの心所があり、心所と識が相伴って分かちがたくあることを指し、これを遍行心所と呼ぶ。五遍行心所法と如来蔵の遍とは区別があり、如来蔵の五つの遍とは、如来蔵本体が一切の時・地・処・界・法の運行に遍く存在することを指し、如来蔵本体の運行にもまた自らの五遍行心所法の相伴いがある。

識はすべて心所法の形式で運行しており、心所法には種子がなく、種子から生じるものではない。ある識が現前すると、その識はただちに心所法の形式で運行する。心所法は識に伴って運行し、識の助伴である。心所には種子がなく、第八識にも心所法の種子は保存されていない。その他の識にも心所法の種子は保存されておらず、心所法には種子がない。これは無明にも種子がないのと同じ道理であり、心不相応行法にも種子がないのと同じ道理である。

——生如法師の開示
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受心所法は識心の運行の助伴である

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意識心所法の転換

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