目で見たものについては、五識と五俱意識の現量見があり、また意根の現量見もある。意識が経験したことにより、意識が容易に思い出せるよう促される。目で見ていないものについては、意識も意根も経験しておらず、現量による認識がない。すべては意識の非量による想像に頼り、意根も力を発揮できないため、観想は比較的困難である。かつて白骨観を修めた人々は、実体ある白骨を参考にできず、ひたすら定力による観想に頼っていた。しかし今は多くの白骨模型を目の前で観察し参考にできる。模型を入手する方法を考え、毎日観察し、昼も夜も思い続けることができれば、白骨観の修行はいくぶん容易になる。
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