繁中日語

日常開示

2021年07月06日火曜日第1 回の開示 合計3470回の開示

我見が薄らぐことによってこそ断じ得る

全ての衆生における我見と我執の差異は非常に大きい。当然ながら、我見・我執が軽微な者ほど我見を断ち切りやすく、我執の重い者は修行を通じてそれを徐々に薄め、軽減させた後でなければ我見を断つ望みはない。厚い氷が一瞬で水に溶けるためには、氷が次第に薄くなり、徐々にその堅固さを失わねばならないように。仏法の修行とは本質的に、我見・我執を淡白に転じ、業障を漸減させ、覆い障りを軽くしていく過程であり、これこそが修行の功徳である。この基盤があってこそ、来世において迅速に我見を断つことが可能となる。修行は漸進的な過程であり、一足飛びに目標に到達することは不可能である。不断の進歩さえあれば、それは既に喜ぶべきことである。基盤の弱い者は、自己の実情に合った低めの目標を設定すればよい。そうすれば修行に取り組む意欲が湧き、全ての目標を「明心見性」に設定する必要もなく、達成できないからといって落胆したり修行を放棄したりすることもない。意根における我見という堅冰は徐々に薄れ弱まっていくものであり、この中間過程そのものが修行なのである。

——生如法師の開示

四念処観行に関する問題解答38

観行における方便法