衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年06月20日    日曜日     第2開示 合計3453開示

四念処観行問答35

問:最近二度の坐禅で空を観じた際、身体に強い圧迫感が生じ、動けなくなり、ほとんど制御不能に陥りました。また本日は気の滞りが両腕に生じ、現在両前腕が重労働をしたかのように痺れとだるさが止みません。調整が必要でしょうか? 

答:腕の痺れや腫れは気血が通りにくい箇所が詰まっている証です。坐禅をしない時は気の巡りが弱く自覚できませんが、気が充実すると詰まりにぶつかり反応が現れ、病障が表面化します。詰まりが通れば病障は消えます。身体の圧迫感や不動状態は気が充実している証拠であり、気が満ちれば満ちるほど身体や両腕の気脈は開通しやすくなります。耐えられるならば堅持し、おそらくすぐに腕の経絡は通じるでしょう。坐禅中に現れるあらゆる身体現象は気脈や気血の巡りの問題であると理解し、いかなる現象にも驚かず、徐々に整えれば必ず改善します。これらに過度に執着する必要はありません。 

問:坐禅中、気の勢いが持続的に頭部で生じ、そこから先へ進まない場合はどうなりますか? 

答:それは生じた気が充分な力を持ちながらも頭部に気の通りを阻む箇所がある状態です。気脈に滞りがなければそもそも「気の勢い」という概念は存在しません。この時は耐えられる限り耐え、耐えきれなくなったら気が頭頂の百会穴から出て行くのを観想するか、坐を解いて頭部を叩き気を散らします。ただし散らしても頭部への衝撃は続くため、完全に通じて初めて解決します。不完全な通脈でも気の勢いは過ぎ去るか消散し、その後は前方の任脈へ循環→督脈→頭頂へと巡ります。中脈に入り頭頂から出るまで至れば全身の気脈は完全に開通し、身体に一切の障害は残らず、以降の禅定修行は何の妨げもなく進みます。 

頭部の気脈が通じ気血循環が良くなると、思考は極めて明晰になり、精力が充実し、智慧が開けます。一部でも通じれば非常に良いことです。気脈が通じ心が清浄になると身体は芳香を放ち、心は愉快で、楽しく憂いがありません。これらは全て生滅の法であり、執着すべきではありません。今や禅定は生起し観行が可能なのですから、気脈のことに過度に囚われず、あるがままに委ねなさい。

——生如法師の開示
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四念処観行問答34

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