問:最近二回坐禅で空を観じた際、身体に強い圧迫感があり身動きが取れず、ほとんど制御を失いそうになります。今日は気が両腕で滞り、現在両前腕が重だるく痺れが止まりません。まるで重労働をした後のようです。調整が必要でしょうか?
答:腕が重だるく腫れるのは気血の通りが悪い箇所がある証拠です。坐禅をしていない時は気の巡りが弱く自覚できませんが、気が充実すると滞在箇所に反応が現れ、病障が表面化します。通りが良くなれば病障は消えます。身体の圧迫感と動作困難は気が充実している証拠です。気が満ちれば満ちるほど身体と両腕の気脈が開きやすくなります。耐えられるならそのまま続けなさい。すぐに腕の経絡が通るでしょう。坐禅中の身体的現象は全て気脈と気血の運行に関するものだと理解し、いかなる現象にも驚かず、徐々に整えれば良いのです。過度に気に病む必要はありません。
問:坐禅中に気機が持続的に発動し、ずっと頭部に留まっている場合どうなりますか?
答:それは発動した気が強力であると同時に、頭部に気機の通りを阻む箇所があるためです。阻害がなければ気脈は通じ、気機という概念自体が存在しません。この状態では耐えられる限り耐え、耐えきれなくなったら頭頂の百会穴から気が抜けるのを観想するか、座を下りて頭部を叩き気を散らします。ただし散らしても再び頭部を衝撃しますので、完全に通す必要があります。完全に通さなくても気機は通過・消散し、任脈へ循環→督脈→頭頂へと巡ります。中脈に入り頭頂から出る段階まで至れば全身の気脈が完全に通じ、身体に障りがなくなります。以降禅定の修行は何の妨げもなくなるでしょう。
頭部の気脈が通れば気血循環が良化し、思考が極めて明晰に、精力が充実し、智慧が開けます。一部でも通じれば十分に素晴らしいことです。気脈が通じ心が清浄になれば身体から芳香が発せられ、非常に心地良く愉快で憂いがなくなります。これらは皆生滅法です。執着せず、今起こっている禅定を観じていれば十分です。気脈のことは過度に気にせず、あるがままに任せなさい。
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