衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年06月19日    土曜日     第2 回の開示 合計3451回の開示

『修道の良い習慣を養うには』

一定の時間と労力をかけて良い習慣を養うことは非常に価値があります。ちょうど大量生産のために型を作る際に時間とコストを費やすように、最初は心血を注ぎ時間を要しますが、一旦完成した後は製品の生産が格段に効率化され、所謂「事半功倍」つまり少なくとも四倍から無限大の時間とコストを節約できるのです。習慣形成の段階は苦労が伴い、成功と失敗を繰り返し、継続が難しいため、周囲からの励ましや仲間との相互監督が重要となります。どのような良い習慣を養うかは各自が自身の状況に応じて意識的に選択し、法理と修行に合わない世俗的習気を改め、修道者としての良き習慣を形成すべきです。

呼吸観察は初心者が着手する最も基本的な方法であり、覚観と正知正念を養う優れた修行法です。微細な観察力と内省力を育み、世俗の悪習気を効果的に対治できます。日常生活において自らの心の変化を検証し、人・事・物への対応態度に変化が生じたか、心が清浄さを増したか、色声香味触法への執着が軽減されたか、不本意な出来事に縁に随う柔軟性が生まれたか、人への批判が減ったか、人間関係が改善され親和力が増したか、心性が善良さを増したか、心境が平穏になったか、不善な思考が減ったか、人柄が篤実になったか──これらの変容が確認できれば修行が正軌に乗った証であり、四念処観行が有効に機能していると言えます。絶えず多方面から自らの心行を点検し、適時総括して善悪を弁別し、良好な成果を保持・定着させつつ悪習気を改善し、良き習慣を育むことで善根福徳が次第に厚くなり、戒定慧が徐々に増進していくのです。

——生如法師の開示
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