衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年06月10日    木曜日     第1 回の開示 合計3435回の開示

四念処観行三十問答

問: なぜ座禅後に日常生活で鈍くのろのろとした状態になるのですか?  

答:禅定には二つの側面があります。一方では心の働きを緩やかにし、浮ついた気分を消し去り、重要でない事柄に心を奪われなくなり、権力に迎合することもなくなります。他方では心を集中させ、思考を深く細やかにし、反応も鋭敏にします。初期段階では言葉や動作が不器用に感じられ、行動力が弱まりますが、観察力は深く透徹し、心は細やかで敏捷になります。人や物事を見る目が以前より精密になり、大事な局面で騙されにくくなり、大智若愚の境地に至ります。実は心を些事に使わなくなり、真の智慧が徐々に向上しているのです。

問:決まった座禅時間になると座りたくなるのは、習慣化した証拠ですか? 

答:決まった時間と場所で座禅を続けると、やがて習慣が形成されます。習慣が身につけば、周囲の騒音や妨害に動じることなく、心を空に保てるようになります。習慣とは意根の慣性作用であり、意根は執着しやすい性質を持っています。繰り返し行う行為は思考を介さず慣例通りに実行されるようになります。習慣には良くない面もありますが、良い面も存在します。良い習慣を形成し活用すれば、努力の効果が倍増します。

問:気血が弱い人が座禅で身体が空の状態になると、気血がさらに弱まるのでしょうか、それとも改善されますか? 

答:座禅そのものには気血を調理し、体質を改善する作用があります。体内に病気がある場合、座禅によって気脈が規則正しく運行し、気血が活発化すると、体内の疾病が体表から排出されます。一見病状が悪化したように見えますが、実際は内部の病が外部に現れたもので、症状が顕在化している状態です。座禅を長く続けることで、全ての疾病は好転し、身体の素質が向上します。  

問:座禅中に困難を感じ、心が散乱する場合はどうすればよいですか? 

答:修行がある段階に達すると、業障が道を阻むように現れます。これは精進の結果です。この時は業を消滅させる必要があります。その方法としては、仏前で無始劫以来の罪業を懺悔することです。朝夕の勤行課本に記載されている懺悔文に従って懺悔すれば結構です。現世の罪業を仏前に露わにし、二度と犯さないと誓えば、業種の一部が消滅し修行の障礙が減ります。また地蔵経を読誦して無始劫以来の怨親債主と家親眷属に回向したり、楞厳咒を唱えることも業消滅に有効です。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

四念処観行問答29

次の記事 次の記事

良い習慣を身につける必要性

ページのトップへ戻る