衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
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日常法話

2018年04月10日    火曜日     第3開示 合計330開示

如来蔵による器世間、五蘊身、および意根心行の了別

如来蔵は外五塵を了別し、五塵の種子だけでなく、五塵が現前しているおおよその相状や微粒子の形態をも了別します。なぜなら如来蔵は四大微粒子を摂取するため、必ず微粒子の状態を了別しているからです。如来蔵が身根と器世間を了別するのは、これが種子によって形成された状態であり、無数の四大種子が混ざり合って刹那に生滅しているため、如来蔵は必ず器世間のおおよその状態や構造などを了別しています。ただし、その了別の仕方や内容は六識のそれとは異なります。如来蔵は器世間の現在の状態、未来の状態を知っているため、器世間の状態を維持し変化させることができます。このようにして、如来蔵が了別するのは単なる種子ではなく、種子はすでに物質的な色法となっているからです。

如来蔵の行相は七識とは異なり、心の在り方の差は非常に大きく、智慧の差はさらに甚だしいものです。七識は如何なる方法でも如来蔵のあの出世間的な大智慧、あらゆる世間法を創造し、変現し、執持する大智慧には及びません。

如来蔵は五陰色身に対しても刹那ごとに執持し変化させており、必ず五陰身の現在の状態を了別し、次の刹那に如何に五陰身を変化させるべきかを知り、絶えず五陰身が業種と一致するよう保持しています。次の瞬間、五陰身に病苦が現れるべきか、身体が壊れるべきかあるいは良くなるべきか、次の瞬間に何が変化すべきかを如来蔵は全て知っており、いつ最後の息を引き取るべきかも如来蔵は知っています。そしてそれに従って業種と業縁に基づき色身に変化を促し、縁に随って色身を造作変化させ、業種に符合させ因果を実現させるのです。

もし七識心が富を得ようと望むなら、如来蔵は意根の心行を了別した後、さらに業種を了別し、相応する業種があるかどうか、富を得る縁が熟しているかどうかを調べます。もし縁が熟していれば、如来蔵はそれに配合して富を得る機会を創造し、様々な出来事を作り出し、その後お金が手に入ります。そうでなければ如来蔵はこのことに対して無関心なのです。

——生如法師の開示
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