生死自在は意根に在り。四禅八定を修めれば生死自在を得、行くも留まるも自在となり、閻魔大王の及ぶところではない。これこそ意根が生死を制し、禅定と相俟って成るもので、さもなくば食事を語るだけでは空腹は満たされぬ。
身根の作用一つ一つに意根を容易に見出せ、心念の転換毎に意根を認めやすく、法識別の転機にも意根を見いだせる。要するに、意根は時処を選ばず作用し、刹那刹那に顕現する。
意根の法、この意根という開閉器は今や開かれ、尽きることなく湧き出づ。これに依って修行するは真に捷徑、再び迂路を辿ることはない。定力はこれに随って増し、心は深く安穩となり、証法は必然である。
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