如来蔵による七大種子を以ての五陰七識変現

地水火風の四大種子は如来蔵に本来備わっている種子であり、如来蔵が縁に遇ってこれらの種子を送り出すことで、衆生の色身五根を構成し、衆生が必要とする色声香味触法も構成し、宇宙器世間や十方諸仏国土をも構成します。こうして衆生の正報身と依報の生存空間環境が整い、衆生は生存することが可能となるのです。

如来蔵は法爾如是に地水火風空見識の七大種子を有しており、如来蔵が識の種子を送り出すことで初めて七つの識が生じ、七つの識の機能作用が発揮されます。これにより衆生の五蘊が具足し、正常な五蘊活動が可能となります。四大は私たちの色身に対して非常に大きな作用を持ち、色身の生命活動を維持します。もし四大のバランスが崩れれば色身に病苦が生じ、色身に病苦が生じれば識心が影響を受け、心は安らかでなくなり苦受が現れます。私たちの身心は相互に依存し影響し合っており、身体を整えれば心は順調になり、心識を整えれば色身は健康長寿を得るのです。