衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月15日    日曜日     第3開示 合計359開示

物質は何から構成されているのか

物質色法はすべて地水火風空の大種から構成されており、その中で水大種の占める比率が多ければ、流動体である水が形成される。水は水分子が集合してできており、水分子の中には水素原子と酸素原子があり、各原子の中にはさらに陽子・中性子・原子核などより微小な粒子物質が存在する。それぞれの微小な粒子は地水火風の四大種で構成され、これに空大種が加わることで粒子内に空隙が生じ、粒子は空間軌道に沿って運動できるのである。四大種と空大種の配列組み合わせが異なれば、形成される粒子も異なり、運動形態も異なる。

水には地大の堅固性があるため、水には阻害性が存在する。水には温度があり、その冷熱性が火大である。水には流動性があり、これは風大の作用である。水の分子間には空大が存在し、空隙がある。水を加熱すると、粒子内の四大種と空大種の配列順序と運動形態が変化し、水の物理的性質が変化して液体の水は気体の水蒸気となる。水の温度を零度以下に下げると、水粒子の配列順序と運動形態も変化し、その物理的性質が転換して液体の水は固体の氷となる。

四大種は互いに転換することはない。水大種は如何なる条件でも永遠に水大種であり、地大種や火大種に変わることもなければ、風大種や空大種に変わることもない。ただ各種が混合された配列が変化し、種の構造が変化するだけで、それによって物理的性質が変化するのである。

如来蔵に本来備わる七大種は、如何なる外的条件によっても変化せず、如来蔵自体も種の性質を変えることはできない。水大が地大に変わることはあり得ず、仏法にそのような理は存在しない。もしそうなら物質世界は混乱し、如来蔵内の種も混乱するであろう。もし水大が地大に変わり得るなら、如来蔵には水大が存在せず六大種だけとなり、一つの種が欠けることになる。そうなれば衆生の色身も形成されず、物質色法も生成されず、世には物質が存在せず、したがって世そのものも存在しなくなる。そうなれば世界は一切存在せず、十方世界も存在しなくなるのである。

——生如法師の開示
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