衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月15日    日曜日     第2開示 合計358開示

如来蔵と物質・色法

四大種子は、如来蔵における本有の種子であり、和合して様々な物質色法を生成する。一方、四大微粒子は四大種子が和合して形成される最も微細な粒子である。したがって、粒子がさらに凝集してより大きな粒子を形成し、絶え間なく集積することで一つの物質色法が成立する。これらの微粒子が凝集する際、配列状態が異なれば形成される物質色法も異なり、微粒子の配列様式は極めて多様である。よって色鮮やかな世界が現出し、それぞれに用途があり、衆生はそれぞれ必要とするものを得る。実質的には全て如来蔵が作用しているが、衆生はこれを知らない。

衆生がこの世界に来る以前、各自の如来蔵は他の衆生の如来蔵と共に四大種子を出力し、宇宙器世間の外相分を顕現することに参与する。その後、絶えず外相分を執持し続ける。もし衆生の因縁が具足した五根が特定の外相分に接触すると、如来蔵は前五根を通じて外相分の四大微粒子を取り入れ、後脳の勝義根へ伝達する。そこで内相分を顕現し、勝義根と内相分が接触すると、如来蔵はさらに六識を顕現する。根・塵・識の三者が再び接触することで、六識は内六塵を了別することが可能となる。

なぜ如来蔵が四大種子を出力すると物質色法が形成されるのか。四大が識心の働きを離れれば、物質色法が自動的に形成されることは不可能である。全ては如来蔵が四大種子を利用して色法を変造しているのである。一切の法は如来蔵を離れれば刹那にして消失滅尽し、跡形もなくなる。四大種子が送り出され四大を形成すると、如来蔵は共同で四大を用いて物質色法を変造し、さらに共同で物質色法を維持し、そして共同で絶えず物質色法を変更し続ける。では四大種子の配列順序は誰によって決定されるのか。もちろん如来蔵によって決定される。如来蔵が自ら進んで種子の配列を決定するのか。そうではない。衆生の業種によって決定されるのである。

——生如法師の開示
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物質は何から構成されているのか

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