衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年05月26日    水曜日     第1 回の開示 合計3415回の開示

性障軽微にして禅定を起こしやすい

青空の観行日誌: 座禅四十六日目 呼吸観 夜の座禅では、十回の深呼吸を行った後、鼻息を観じつつ徐々に腹式呼吸を得る。最近の腹式呼吸初期段階では、吸気時の腹部筋肉の収縮が弱まりつつあるが、本日は呼気時の腹部収縮が顕著で、呼吸時に丹田が強く熱を帯びた。終始鼻息を観じ、念を他へ移すことはなかった。

約三十分座禅を続けると、気機が上昇し始める感覚があった。師の教えに従い自然に任せ抑制せずにいると、気機が瞬時に胸部まで達し、それ以上上昇することなく胸下全体に電流が走ったように感覚が消失。引き続き鼻息を観じつつ腹式呼吸を維持、さらに十数分経過後再び気機が上昇。両耳に同時に耳鳴りが生じ、頭部全体と顔面の毛孔が立ち痺れるような感覚が急速に消退。前後胸部と腹部に微汗を生じ、深呼吸が自然停止。残り十分余を見計らい、自主的に深呼吸を再開して座禅を終了。

朝座では十回の深呼吸後、鼻息を観じつつ速やかに腹式呼吸に入る。今朝も丹田部が強く熱く、特に吸気時に気流が上腹部から丹田へ熱流のように流入する感覚あり。時折深呼吸すると大腿部上面に涼感が生じ、冷気が大腿から流入するかの如し。約三十分経過時、再び気機が緩やかに上昇。胸部まで達すると停滞し、胸部の気脹れで呼吸が浅短化。頭部にも軽い脹張感あるも顕著ではなく、十分間丹田に念を置くことで次第に不快感消退。呼吸が円滑化し、両肩が沈下、腹部が柔軟で快適な状態となる。

評:心が空であるほど気機の発動は速く持続し、禅定が深まる。性障に覆われた者は気機発動が困難で、仮に発動しても速やかに消失する。将来初禅を生起する際も同様の気機発動を経験する。心が空で性障が薄いほど、気機は速やかに深部まで発動し全身に行き渡り、持続的に深い禅定を得る。所謂性障とは、心に執着(身我執・法執)が多く、縁に攀じることを止めず、世間法を実相と執着して捨てられない状態を指す。

——生如法師の開示
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