四念処観行問答二十四

問：部屋の埃がたくさんありますが、普段は見えません。日光が部屋に差し込むと、初めて埃が見えます。坐禅も同じで、普段は自分が妄想が多いことに気づきませんが、坐禅のときに気づき始めます。まるで部屋に差し込む一筋の日光のようです。なぜ坐禅のときに自分の妄想が多いことを観察できるのでしょうか？

答：皆さん普段の妄想はとても多く、大小さまざまな細かいものが数えきれないほどで、来ては去り、去っては来て、止まりません。心が集中していないか、あるいは心が清浄でないから、これらの思いの生滅を観察できないのです。心が清浄で、定力があり、思いが集中しているときに、自分の中の思いがとても多いことに気づきます。だから禅定は良いもので、私たちに反観力を与え、集中力を高め、心を細やかにし、それによって普段は気づかない問題を発見できます。問題を発見すれば、解決する方法が生まれ、それによって智慧が得られます。

皆さん普段の煩悩も非常に多いですが、慣れっこになって感じられません。暇になったとき、精力を注いで繰り返し自分を観察すると、初めて自分の中がすべて煩悩だと気づきます。自分に煩悩があると知れば、それで良いのです。遅かれ早かれ慚愧心が生まれ、心力が十分なときにこれらの煩悩を降伏できます。自分の煩悩を知らないからといって、自分に煩悩がないわけではありません。それはまだ悟っていないからであり、発見し認めたくないからです。