衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月25日    水曜日     第1開示 合計411開示

如来蔵による胎生と根身器界の執持(一)

一切衆生の胚胎と根身器界には、如来蔵が執持しているため存在し作用を起こすことが可能であり、如来蔵はこれらの法が現れ作用する根本因である。それは相応する縁によって胚胎と根身器界を出生し、その後これらの法を継続して運行・作用させる。

例えば鶏が卵を産む場合、表面的には卵が鶏によって生み出されるように見えるが、実際には如来蔵によって幻化・出生されたものである。そして因縁が成熟すると、卵が孵化して雛となる。表面的には鶏が産卵できるように見えるが、その裏には如来蔵の働きがある。鶏に如来蔵がなければ卵を産むことはできず、鶏そのものも存在しない。ここには多くの如来蔵法の奥義が含まれており、私たちが証得し明らかにすべきものである。

例えば衆生が両性和合する際、精子と卵子の双方にそれぞれの如来蔵が執持している。一つの衆生の如来蔵が精子を執持し、別の衆生の如来蔵が卵子を執持する。二つの衆生の如来蔵によって初めて精子と卵子は結合する。その後、入胎を待つ衆生の如来蔵がこの和合物を執持して受精卵となり、胚胎が形成される。如来蔵は胚胎を引き続き執持・創造し、絶えず四大の種子を送り続けて胚胎を徐々に成長させ、最終的に胚胎が円満すると衆生の生命体が出生する。

如来蔵が執持しなければ受胎という現象は発生せず、胚胎の形成もない。如来蔵が精子を執持せず、卵子を執持しなければ、精子と卵子には生命力がなく、それらが和合しても受精卵とはならず、胚胎も出生しない。ここには如来蔵の働きがあり、それによって相応する生命の作用が生じる。如来蔵がなければ、それら二つのものには生命力がなく、衆生を出生させることはできず、生命体の形成も、生命体の誕生もない。たとえ人工授精であっても、精子と卵子は二つの衆生の如来蔵によってそれぞれ執持され、和合する。投生するこの衆生の如来蔵がこの和合物に入ることで胚胎となる。

精子と卵子が衆生の身体から離れていても、如来蔵が執持している。身体から離れる時間が長くなると、如来蔵は直接執持しなくなり、精子と卵子は作用を失い、生命力もなくなる。精子と卵子が身体から離れた後、一定期間内であれば、それぞれの如来蔵が執持しているため、和合することで胚胎が形成される。しかし精子と卵子が身体から離れる時間が長くなると、如来蔵は直接執持せず、何の作用もなくなり、生命を生み出すことはない。

——生如法師の開示
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