衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
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日常法話

2018年04月25日    水曜日     第2 回の開示 合計412回の開示

如来蔵による胚胎と根身器界の執持(二)

例えば、私たちの手が切断された直後、如来蔵は依然としてそれを保持しています。直ちに接続すれば元通りに繋がり、機能を回復します。体内の臓器が分離した直後も、如来蔵はしばらく直接的にそれを保持し続け、この間に手術で接続すれば元の機能を取り戻せます。しかし時間が経つと、如来蔵は切断された器官を直接保持しなくなり、再接続しても機能せず、役に立たないものとなります。あらゆる現象には如来蔵の働きが作用しているのです。

体内の臓器を摘出し他人に移植すると、当初は私たちの如来蔵が一時的に保持し、その後相手の如来蔵が単独で保持を引き継ぎます。すると私たちの如来蔵は関与を止め、相手の如来蔵のみが保持作用を行います。切除から時間が経過した臓器は、如来蔵の保持を失い、再接続しても機能回復せず身体の一部とは見なされません。他者の体に移植しても生命力や機能は生まれません。

血管が破裂して出血した際、流れ出た直後の血液が温かいのは、如来蔵が保持作用を行っているからです。時間の経過とともに血液が冷めるのは、如来蔵の直接的な保持がなくなるためです。指や四肢、皮膚など身体から分離した部位も、直後は温かさを保っています。これも如来蔵の保持作用によるものです。時間が経つと如来蔵が直接保持しなくなり、冷たく硬くなります。

身体が柔らかいのも同様に、如来蔵が直接保持している証です。亡くなった方の身体が硬直するのは、如来蔵が保持と縁(関係)を絶つためです。如来蔵が存在すれば、衆生の肉体には寿(寿命)・暖(温度)・識(七つの識)が具わり、温かく柔らかい状態を保ちます。如来蔵がなければ、衆生の身体には寿命も温度も七識もなく、冷たく硬直した状態となるのです。

——生如法師の開示
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