例えば私たちの手が切断された直後、如来蔵は依然としてそれを執持しています。直ちに接続すれば再び機能を回復し、元通りに作用し続けます。体内の臓器が分離した直後も、如来蔵は一定期間直接的に執持を続けます。この期間内に手術で再接続すれば、元の部位として機能を回復できます。しかし時間が経過すると、如来蔵は切断された器官を直接執持しなくなり、再接続しても機能せず廃物となります。すべての法は如来蔵の作用によるものです。
臓器を摘出し他人に移植する場合、当初は私たちの如来蔵が執持しますが、次第に他人の如来蔵が単独で執持するようになり、最終的には完全に委譲されます。長時間経過した臓器は如来蔵の執持を失い、再接続しても機能回復せず、移植しても生命力を持ちません。
血管が破裂して出血した際、流出直後の血液が温かいのは如来蔵の執持によるものです。時間の経過と共に執持作用が消滅すると血液は冷めます。指や皮膚などの身体組織が分離直後に温かいのも同様に如来蔵の執持によるものです。
生体が柔軟性を保つのは如来蔵の直接的な執持によるものです。死者の身体が硬直するのは、如来蔵が執持を止め縁を切ったためです。如来蔵があれば衆生の色身は寿命(寿)・温度(暖)・識(七つの識)を具え、柔軟で温かい状態を維持します。如来蔵を失えば寿命も温度も識も消滅し、身体は冷たく硬直するのです。
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