菩薩は無量劫にわたって十方の諸仏菩薩に学び続けてきました。教えを説く際、正しく説かれた部分は十方の諸仏の法に属し、誤った部分は自らの修証が未だ完備していない法です。仏法は一尊仏の所有に帰するものではなく、ましてや菩薩においてなおさらであり、凡夫に至ってはなおさら仏法を持つことはできません。仏法を持つ者は仏であり、菩薩法を持つ者は菩薩であり、凡夫の法を持つ者は凡夫です。各層の人々には各層の法があるため、全ての人は大いなる発心を起こし、一日も早く仏法を具足してこそ、速やかに成仏することができるのです。
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