問:四念処の身・受・心・法と、色・受・想・行・識の五蘊との間には対応関係がありますか。
答:まさに対応関係にあります。四念処の身は五蘊中の色蘊であり、四念処の受は五蘊の受蘊であり、四念処の心は五蘊の識蘊・行蘊・想蘊であり、四念処の法は五蘊十八界の修行の法である三十七道品であります。故に四念処の行を観ずれば、五蘊は解脱を得るのです。
仏法は全て相通じるもので、道は異なれど帰する所は同じで、一つの道理に過ぎません。ただ説き明かす角度が異なるだけです。説く角度は異なれど、その結果は同じで、即ち我見を断じて解脱を得ることです。修行者が選ぶ出発点に差はあれど、結果に違いはありません。いずれの点から入ろうとも、正しい方法を用いれば必ず究極の目標である山頂に到達できます。山頂に立てば麓を見下ろし、全ての道が頂上に通じていることが明らかです。山全体を回る必要はなく、一つの道を登り切れば全ての道が一目瞭然となります。故に悟りを開いた者は、何を問われても答えられ、いかなる道を歩む衆生にも方向を示せます。大乗・小乗、世間法・外道法、戒定慧、あらゆる修行法を導きの道とすることができるのです。これこそ真にふさわしい善知識であり、徳と才を兼ね備えた存在であります。
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