衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年05月11日    火曜日     第2 回の開示 合計3389回の開示

苦滅の道

白骨観や不浄観を修すれば苦を滅することができる。もし自らの身にある三十六物を観じるならば、観じた部位は弛緩する。観じる対象への執着が薄れ、心が執わなければ、自然と緩むからである。故に身体の問題は結局心の問題であり、心を整え、心が空になれば、多くの問題は解決される。仏法を学ぶ者が日常生活に縁に随って刻意に求めず、選り好みせず、執取しなければ、日々は軽安自在に過ごせる。どうでも良く、全てに無頓着で、万事を縁に任せ、一心に道に注げば、何の苦受があろうか。何故悟りを得た者は如何なる生活状況にあっても心に苦がないのか。それは五蘊世間が空であることを知り、執取せず、縁に随って用い、有れば用い、無くても構わないからである。

我々の身心が感じる苦は、全て意根の執取によって生じる。もし執らなければ、苦受は存在しない。心の結びつきは全て執取によって生じる。結びつきとは縄のようなもので、結びつきがあれば滞りが生じる。執取がなければ、心境は広々と通じ、天地を貫いて自らの意思に随う。苦受を受けた時は、自らが何を執取したためにこのような苦受が現れたのかを考えねばならない。全ての苦には因がある。因を見出し、因を解決してこそ、苦の果を滅ぼす方法が得られる。

——生如法師の開示
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