衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年05月11日    火曜日     第3 回の開示 合計3390回の開示

法法相即、殊途同帰

問:四念処の身・受・心・法と、色・受・想・行・識の五蘊との間には対応関係がありますか?

答:まさに対応関係にあります。四念処の「身」は五蘊の色蘊に当たり、四念処の「受」は五蘊の受蘊、四念処の「心」は五蘊の識蘊・行蘊・想蘊、四念処の「法」は五蘊十八界の修行の法たる三十七道品を指します。故に四念処の観行を実践すれば、五蘊は解脱を得られるのです。

仏法は全て相通じるもので、道筋は異なれど帰する所は同じ一つの真理であり、ただ説き方の角度が異なるだけです。角度は違えど、その結果は同じく我見を断ち解脱を得ることに帰着します。修行者が選ぶ出発点に差異はあれど、結果に違いはありません。いずれの点から入ろうとも、正しい方法を用いれば必ず究極の目標たる山頂に到達できます。山頂に立てば眼下を見下ろし、全ての道が頂上に通じていることが明らかです。山を一周する必要はなく、一つの道を登り切れば全ての道が一目瞭然となります。故に悟りを開いた者は、あらゆる問いに答え、いかなる道を歩む衆生にも方向を示せます。大乗・小乗、世間法・外道法、戒定慧、あらゆる修行法が導きの道となるのです。これこそ真に相応しい善知識の在り方であり、徳と才を兼ね備えた境地と言えます。

——生如法師の開示
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観行の過程は止観双修の過程である

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