仏は『楞厳経』において、衆生が葷腥の食物を摂取することには様々な害があり、修道にとって大きな妨げとなると説かれました。よって禅定を正しく修めるためには、葷腥を断除しなければなりません。葷とは体内に入れると悪臭を発する食物を指し、例えば韮・葱・蒜・蒜苔・蒜苗・玉葱などが該当します。腥とは衆生の肉体を指す食物のことです。
これらの葷腥を体内に摂取すると、心が清浄さを失い、欲望や瞋恚が生じやすくなります。また鬼神を引き寄せやすく、鬼神は葷腥を好んで口元を舐めて臭いを嗅ぎつけるため、修行の妨げとなるばかりか災難を招きやすくなります。これは間接的な殺生に等しく、将来その報いを千百倍にして償わねばなりません。『楞厳経』における仏陀のご開示に従い、速やかに葷腥の飲食を断ち、一日も早く道に入るべきです。
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