衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年05月05日    水曜日     第1 回の開示 合計3373回の開示

第七識の意根の平等性智

第七識の極喜初心平等性とは、極喜地の初地心中に入るとき、第七識が識を転じて智となり、一分の平等性智を具えることを意味する。第七識は菩薩の六波羅蜜を修行し、明心して悟りを開いた後に般若智慧を具え、般若智慧が増長して後得智を具え、修道によって初禅を発起し、煩悩を断除し、陽炎関と夢幻関を次第に通過し、有余涅槃を証得した後に唯識を薫修し、一分の唯識の種智を具えて初地に入り、第六識が初めて識を転じて智となり初分の妙觀察智を具え、第七識が初めて識を転じて智となり初分の平等性智を具える。この二つの識が成仏時に三度の識転成智を経て、無明の染汚が断尽し、全てが明に変わり、第八識と五識がそれぞれ大円鏡智と成所作智となり、仏道が円満する。

初地の菩薩は異生性を断除し、如来の家に入り真の仏子となる。これは学仏修道における極めて大きな転換であり、極めて強い象徴性を有し、内心が極喜するため極喜地と称される。

第七識の平等性智は、明心後の三賢位の修道過程において転換され、第八識への転依が成功した証である。第七識は第八識の平等性を証得し、常に一切衆生の果報が異なれども、その果報の因である第八識が平等であることを観じ、こうして人相・我相・衆生相・寿者相を破り、一切衆生が実質的に平等であり、最終的に皆成仏することを如実に証得する。第七識の心も次第に平等性を具え、煩悩を断除して識転成智した後に初地に入る。

故に最初に明心する時、必ず第七識と第六識が同時に明心しなければ般若智慧を具えることができ、四相を破り、煩悩を断除し、禅宗の三関を通過し、陽炎関と夢幻関を証得し、異生性を断除し、初地菩薩の一分の唯識種智を証得し、一切法の真如性を証得し、一分の一真法界を証得し、最終的に成仏することができる。

阿羅漢の第七識には平等性智が無い。阿羅漢は明心して悟りを開かず、般若智と唯識智を具えていないためである。但し若干の平等性は有するが、その平等性の立脚点は初地菩薩と異なり、阿羅漢は一切衆生を空と無我と見、心中の一切煩悩を断除し四相を破る。この空の角度から、第七識は一切衆生を平等と見るが、一切法が平等であることを見ず、一切法が第八識であり真如性であり一真法界であることを知らないため、平等性智を有しない。

阿羅漢の全修道過程を見ると、初果から四果に至る法眼浄の智慧は全て第七識と第六識が同時に証得するもので、そうでなければ煩悩を断除し有余・無余涅槃に入ることができず、四相を破ることもできない。もし第七識の意根が我見を断じられなければ、無明の煩悩を断除できず、生死を了することができず、三界の塵労を出でることができず、輪廻を止めることができず、苦を断つことができず、修道は無意味となる。

——生如法師の開示
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