内六境と外六境の関係

外五塵上の法塵は存在するか。もし外法塵が存在しないならば、意根が縁とするものは何か。

五塵上の法塵は「法処所摂色」とも呼ばれ、意根と意識が了別する内容である。色塵においては「顕色」と分かれ、これは眼識が了別するもので、内色塵に当たる。「形色」「表色」「無表色」は意識が了別する部分であり、内法塵に属する。形色とは長短・方円・大小・薄厚を指す。もし内法塵にこの形色があるなら、それはどのように現れ、どこから来るのか。外形色がなければ、内形色は存在し得るか。表色と無表色も同様である。

例えば机の形状は形色であり、意識が認識するのは内形色である。外形色がなければ内形色も存在しない。人工的に机を作る際、必ず机の形色を形成する。本質境の机には必ず長短方円の形状がなければならない。もし本質境の机に形状がなければ、工人たちはどのような机を作るのか。異なるメーカーの机に違いが生じず、さらに他の物質色法とも区別がなくなる。なぜならこれら全ては色彩としての顕色のみを持ち、硬度や柔軟性、質量などの情報を欠くからである。そうであれば、如来蔵はどのように本質境の机に従い、鏡が像を映すように勝義根内に同一の机を幻化するのか。

一切の物質色法は形成時に形質を具え、互いに区別され自らの特色を顕現する。そうでなければ物質間の差異は存在しない。例えば衆生が母胎内にいる時、如来蔵は必ず色身の四肢形状、身体の大小・肥痩、肉質の表色、さらに健康状態や愛らしさなどの無表色を生じさせる。母胎を出た後も、各衆生は四肢・頭脚・高低・肥痩などの形色、及び表色・無表色を具える。四肢などの形色は他者にとって外形色であり、他者が見るのは内形色である。もし衆生自体に四肢の形状がなければ、他者は衆生の四肢などの形色を見ることも、健康・活発さ・性格などの表色・無表色を知ることもできない。

如来蔵は鏡が像を映すように、ありのままに現象を顕現する。内色塵と外色塵は全く同一であり、内声塵と外声塵も同様である。もし一致しなければ、鏡像の如き現れとは言えない（業力による場合を除く）。人が鏡の前に立てば、鏡は本人と全く同じ影を映す。鏡は無心であるため一切の加工を行わない。故に、一切の物質色法には外法塵が存在し、音声・味塵・香塵・触塵も形色と表色の外法塵を具える。また、外色は網膜に倒立像を形成し、樹木は河面に影を映す。色塵には正倒・邪正・上下・左右・内外があり、これが色塵に形色が存在する証左である。形色があれば外法塵が存在し、意根を経て勝義根に伝達され、意識による了別を可能にする。