仮相から離れ、真相を見いだす方法

真実を発見するには、必ず意根が法界の真実相を発見し、意根が証得してこそ、初めて仮相から離れることができます。ただ意根のみが六識を指揮して仮相を認めさせず、仮相から遠ざけることができ、意識心にはこの権利がありません。意根が仮相を証得すれば、同時に自ら仮相から離れる主導権を得ます。ただ意識が証得しても無意味であり、意根が刹那の瞬間も仮相と共にあるならば、どうして意識が仮相から離れられましょうか。

意根は馬繋ぎの杭のようなもので、たとえ意識が東奔西走することを許しても、やはり意根の柱を中心に走らなければならず、遠くへ走ることは許されません。もし意根という馬繋ぎの杭が至る所へ移動し転々とするならば、六識の野馬が意根の動転に従わずに一処に定まって動かないことがあり得ましょうか。