涅槃四徳の常楽我浄は一つの境地であり、一つの状態であり、一つの性質である。常楽我浄は、仏地における大円鏡智の自住の境地であり、大円鏡智によって顕現されるが、それ自体も実体ではない。ただ大円鏡智のみが実体・実相・実法である。仏地の涅槃は大円鏡智によって顕現されるが、それ自体は実体ではなく、実相でもなく、実法でもない。阿頼耶識を除き、異熟識を除き、無垢識を除く、その他一切の法は全て如来蔵によって示され、現れ出たものであり、如来蔵に依って存在し、如来蔵から離れることはない。ただ如来蔵のみが如何なる法にも依らず、独立して存在し、頼るものなく、傲然と聳え立っている。
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