衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年06月08日    金曜日     第2 回の開示 合計609回の開示

如来蔵の五遍行心所法

三界唯心の意味は、三界の世間における一切の法は如来蔵の心体から生じるということです。なぜ如来蔵が万法を生じることができるのでしょうか。それは如来蔵の心体には一切の法の種子が具足しており、種子があれば一切の法を生じることができるからです。種子とは生起の意味を持ちます。一切の法の種子とは如来蔵の心体中の七大種子であり、同時に業力の種子が調和することによって、三界の法は如来蔵によって現行化されます。如来蔵が三界の世間法において運行する際、心所法の方式で運行します。その運行時に同時に業種と七大種子を出力し、如来蔵は七大種子を用いて心法と色法を生じさせます。心法と色法が具足すれば、三界の世間法も具足するのです。

衆生位の如来蔵には五遍行心所法のみが存在します。その中で如来蔵の作意とは、種子に対する作意、五陰身に対する作意、七識に対する作意、器世間に対する作意を指します。如来蔵の触心所とは、業種に触れ、五陰身に触れ、七識心に触れ、宇宙器世間に触れ、外六塵に触れることです。触れた後には受心所が運行し、触れた対象を領納・領受します。つまり受け入れるだけで、その中に苦楽の覚受を生じず、完全に捨受の状態、つまり覚受のない状態です。領受した後、想心所が運行します。想とは了知・了別であり、その後取相・持相を行います。如来蔵のこの取相・持相の方式は七識とは根本的に異なります。最後に思心所が作用し、思量して抉択し、造作を決定すると、七大種子を出力して変造を開始します。こうして三界の世間法が現れるのです。

——生如法師の開示
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