衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年06月28日    木曜日     第2開示 合計690開示

宿命通の原理

神通力を持つ人は、未来世のことを知ることができます。未来世の事柄の業種子はまだ成熟していません。如来蔵はまだ成熟していない業種子を了別することができます。意根は同じく成熟していない業種子を了別することができるのでしょうか。もし意根が成熟した業種子も成熟していない業種子も了別できないならば、では意識はどのように未来世の事柄やまだ起こっていないことを知るのでしょうか。意識の宿命通はどのように現起するのでしょうか。意識が了知する一切の法は、すべて意根が先に触れ、先に知り、先に覚えることによるものです。それから初めて作意して意識に細かく了別させることができ、意識は意根が触れ知った法を了知することができます。意識の宿命通、および夢の中の意識が後に起こることを了知することは、すべて意根に由来し、意根によって牽引されて了知されます。したがって、意根はまだ起こっていないことや未来世の事柄に接触し了知することができると言えます。これは第八識が業種子を了別することに依って自らの了別を行うことによるものです。

意識が事前に起こることを知る事例は多いです。例えば地震が起こる前に、一部の動物は事前に知ります。知った後、焦燥不安を示します。地震は起こっておらず、業種子は成熟も現行もしていません。動物たちは災害が起こることをどのように知り、慌てふためくのでしょうか。もし意根が如来蔵に縁って業種子を縁わないならば、意識はどのように業種子を縁うことができるのでしょうか。人は死ぬ前や事故に遭う直前には、予感があります。事柄は起こっておらず、業種子は現行していません。なぜ予感することができるのでしょうか。意根が業種子を縁わないのに、意識はなぜ感覚があるのでしょうか。夢を見るとき、数日後や数ヶ月後に起こることを夢見ます。目覚めると、特別なことが起こりそうだと感じます。もし意根が業種子を縁わないならば、どのように予知夢を持つことができるのでしょうか。これらの未来の事柄はすべて意根が先に覚知します。どのように意識を覚知させ、対策を取らせるのでしょうか。

——生如法師の開示
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