衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年09月09日    日曜日     第1 回の開示 合計818回の開示

座禅前の呼吸調整方法

深呼吸は、心身を素早く安定させる方法であり、座禅の前には呼吸を整える必要があります。呼吸が調うと気が丹田に至り、身体の健康を保つだけでなく、妄念も少なくなります。気が丹田に達した時、もし心に一つの念いが浮かぶと非常に心労を感じるため、妄想を起こすことを好まず、自然と心が静まって参ります。

修行方法は次の通りです:

結跏趺坐した後、まず息を吐き、濁気を全て吐き出します。腹部から外へ向けて息を吐き尽くすと、腹部はへこんだ状態になります。少し間を置いてから鼻で息を吸い込みます(口から吸ってはなりません)。吸気は長くゆっくりと、さらにゆっくりと、心の中で気が鼻腔・気管・肺・胸腔を通じて徐々に腹部の丹田に至る様子を観想します。初めは実際に気が丹田に届かなくても、このように観想することが重要です。これは気を下方へ導き、任脈を通じ、五臓六腑を開く助けとなります。息を吸い切ると腹部は膨らんだ状態になり、再び少し間を置いてから口からゆっくりと息を吐き出します。吐き終えたら口を閉じ、再び間を置いて吸気と吐気を繰り返します。

重要な点は、吸気の時間を長く保つことです。時間が長ければ長いほど、注意力が集中し、心の念いがより清浄になり、気脈が巡りやすくなります。気が実際に丹田に至った時、仮に妄想を起こそうとしても生じ得ません。世俗的な事柄を思い浮かべようとすると非常に疲労を覚えるため、自然と念いが止み、心が清浄になります。これにより煩悩が生じず、悪しき念いも起こり得ません。

呼吸を整えた後、座禅と礼仏を続けることで、深く速やかに禅定に入り、心身ともに安寧を得られます。座禅による禅定が成就すれば、一日中心身が非常に快適に保たれ、日常動作の中でも禅定を修することが容易になります。動中の定と静中の定を併せて修する時、相互に補完し合い、真の安定を得られます。静中の定による滋養を欠いた動中の定は微弱で持続せず、散乱しがちです。動と静を統合して修行することで、確固たる禅定が深まり、持続します。どうぞ実践されてみてください。

——生如法師の開示
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