衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年02月07日    日曜日     第2 回の開示 合計3070回の開示

意識はどのように過去のことを思い出すのでしょうか

時々朝に少し目が覚めた時、自分がどこで寝ているのか分からず、1~2分経っても自宅にいることに気付かないことがあります。これは意識の断片化現象です。大きな意識断片は新たな五陰が生じた後、茫然自失の状態で過去世の一切を忘れ、神通力がなければ一生涯忘れ去ってしまいます。小さな断片は気絶から覚めた後、酔いが醒めた後、睡眠から覚めた後、そして死後に中有の身が生起する際、意識が連続していない場合に発生します。意識は何によって過去と繋がるのでしょうか。それは俱有依としての意根によるもので、もちろん第八識も関与しますが、これは別途議論すべき事柄です。意識が最初に現れる時、過去を懸命に回想しようとしますが、全ての念いは意根から与えられたものです。朦朧とした状態では眼前の境界を了別するのみで、清醒する前の全ての事柄を知覚できません。意根が意識に思考や回想を促すと、意識は回想を始めますが、その回想内容もまた意根が縁取った法であり、意識は絶えずそれを了別し判断を加えることで、次第に回想が形成されます。実際のところ、意識が回想する内心の法は全て如来蔵によって現出されたものなのです。

——生如法師の開示
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