この問題を理解するためには、まず次の三つの問題を考察する必要があります:三界とは何か?三界の各々の特徴は何か?三界の外には何があるか?その後、極楽浄土の特徴を考察し、三界の各々の界と照合し、比較を通じて正しい結論を導き出すべきです。この思考順序は主題に緊密に結びついており、学校で作文の得意な学生は常に主題に沿って執筆します。特に試験においては、脱線すればいかに優れた表現でも不合格となり、零点を付されることになります。
三界の特徴を問う場合、欲界の特徴・色界の特徴・無色界の特徴を考慮し、次に西方浄土の特徴を考察して三界の特徴と比較対照し、極楽浄土が三界内に属するか否かを明らかにすべきです。これが問題解決の思考経路であり、極めて簡明です。ただしこれは比量による知見であり、結果が正しい可能性はあっても現量観察による実証知ではなく、禅定中の直接観察によらないものです。比量は意識による比較推論であり、現量知は意識が禅定中に現前観察するのみならず、意根が意識と共に観察し、あるいは深く思惟を重ねて事実に符合する結論を導きます。禅定がなければ、これらを論じることはできません。
欲界の特徴は何でしょうか。まず欲界の衆生は五蘊十八界の法を具え、色法たる器世間(山河大地等)と、八識から成る心法を有します。識心には善・悪・無記の心所法が存在し、無明と貪瞋痴を具え、特に欲界の諸法に対する貪欲が顕著です。色界の特徴は何でしょうか。色界の衆生は四禅八定を修め、基本的には初禅定にあり、色身と器世間を有します。心法としては八識・七識・六識・五識・四識・三識が存在し、心所法は善と無記の二種に分かれ、悪心所法は降伏・抑制されていても断じられておらず、定心所法が顕著で常に禅定中にあり煩悩は現前しません。
無色界の特徴は何でしょうか。その名の通り色法がなく、器世間の宮殿山河大地等も色身も存在せず、六・七・八の三識のみが四空定中にあります。心所法は不善不悪で一切の煩悩は降伏されていますが必ずしも断じられておらず、定心所法がより顕著です。
西方極楽浄土の特徴は何でしょうか。極楽浄土の凡聖同居土には、阿毘跋致以上のあらゆる階位の菩薩と、阿毘跋致未満で明心も証果も得ていない凡夫衆生が共に住します。これらの衆生は皆五蘊十八界を具え、色身と宮殿・花草樹木・大地河池等の色法、八識から成る心法を有します。心所法は多分に善と無記を含み、悪心所法は存在しません。菩薩たちは禅定を修め、凡夫衆生も長く蓮華宮殿に住するうちに心識が転換され、悪心も散乱もなくなり、皆禅定を得て一心に仏法を思惟します。菩薩の貪欲は既に降伏または断除されていますが、凡夫衆生の貪欲は断じられずとも降伏されています。
かくの如く、極楽浄土は色界の特徴と欲界天界の特徴を併せ持ち、無色界の特徴を持たないことから、三界内に属する法であると判明します。三界外に出るのは無余涅槃後の阿羅漢のみであり、仏菩薩すら三界外に出ず、衆生を度し尽くさぬ限り永遠に三界外に出ず涅槃に入りません。三界外には一切の世俗法が存在せず、色法も七識の心法もなく、五蘊十八界の諸法は滅び、第八識のみが残存します。諸仏菩薩がどうして自らの五蘊十八界を滅ぼし、五蘊身を用いずに衆生を救済できましょうか。故に極楽浄土と諸仏国土は全て三界内にあり、諸仏菩薩もまた永遠に五蘊の衆生と共に三界内に住するのです。
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