衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
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日常開示

2021年01月21日    木曜日     第2 回の開示 合計3019回の開示

父子合集経講話(一〇一)

 一切の法は生滅し虚妄である。

原文:大王よ。この世より他世へ至る少法も存在せぬ。何故ならば、その本性が生滅するが故である。大王よ。身識が生じる時、来る所なく、滅する時、去る所なし。その業が生じる時、来る所なく、滅する時、去る所なし。初識が生じる時、来る所なく、滅する時、去る所なし。何故ならば、自性が離れているが故である

かくの如く了知すべし。身識は身識として空、自業は自業として空、初識は初識として空。滅すれば滅は空、生ずれば生は空。業の転変を了知し、造作者なく、受ける者もなし。ただ名相のみが分別を顕わすのである。

釈:大王よ、この世から他世へ持ち運べるものは微塵も存在しない。何故か。一切の法は生滅するが故である。大王よ、身識が生起する時、来処なく、滅する時、去処なし。識心が造作する業行も、生じる時来処なく、去る時去処なし。色身における最初の識心が生起する時、来処なく、滅する時去処なし。何故これらの法に来処去処がないのか。これらの法の自性は一切の法を離れ、一切法の真実性を有さないからである。

このようにして身識を了知し、身識の空を了知す。自らが造った業行及びその空を了知し、初識とその空を了知す。これらの法が滅すれば、その滅も空。生ずれば、その生も空。業力の流転を了知し、造作者なく、報いを受ける者もなし。ただ種々の名相が分別を顕わすに過ぎない。

この世から他世へ流転する少法も存在せず、何ものも携え行くことはできない。一切の法の本性が生滅性であり、空なる幻化であるからである。色身は空、心は空、業は空、一切は空、万法ことごとく空、自性は空。初識が生ずる時来処なく、滅する時去処なし。これらの法の自性は一切の法を離れ、それ自体実在せず、空なる幻化である。業が滅すればこれも空、業が生ずればこれも空。業を造る者なく、果報を受ける者もなし。ただ名相の分別が顕わすのみである。

——生如法師の開示
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