衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年01月20日    水曜日     第1 回の開示 合計3016回の開示

瑜伽師地論第十巻(十二因縁)

問う。無明が行を望むのは、幾つの縁となるか。答える。諸色行を望む場合は増上縁となる。無色行を望む場合は三縁、すなわち等無間縁・所縁縁・増上縁となる。その他の支が縁となる数は以下のように知るべきである。色法を含む支が色法を含む支を望む場合は一つの増上縁となり、色法を含まない支を望む場合は二縁、すなわち所縁縁と増上縁となる。色法を含まない支が色法を含む支を望む場合は唯一の縁となり、色法を含まない支を望む場合は三縁、すなわち等無間縁・所縁縁・増上縁となる。

無明から行への支において、無明は意根の無明であり、無色支に属する。無色の識心のみが無明を有し、色法は明と無明に関与しない。意根に無明があるからこそ行が生じ、その行は色法の行(身体的行為や言語的行為)と無色法の心行に分かれる。無明は色行に対し増上縁として作用し、色行の発生と変化を促進する。色法は心法ではないため等無間縁と所縁縁を持たず、心行のみが等無間縁・所縁縁・増上縁を有する。無明は意根と同時に存在し、意根が無明を縁として行を生じるため、無明は意根の所縁縁となり、また行を継続させる増上縁となる。

行が識を縁する支において、行は六識の生起を促す。色行は五識の所縁縁と増上縁となり、無色行は意識の等無間縁・所縁縁・増上縁となる。識が名色を縁する支では、六識は来世の色身に対する増上縁となり、名(受想行識)に対する等無間縁・所縁縁・増上縁となる。名色が六入を縁する支は複雑で、名は前五入の増上縁となり、次の意根入の等無間縁・所縁縁・増上縁となる。色は前五根入の増上縁となり、意入の所縁縁と増上縁となる。五根入は色法であるため等無間縁と所縁縁を持たない。

六入が触を縁する支では、意根入は意根触の等無間縁・所縁縁・増上縁となり、前五根入は五根触の増上縁となるが所縁縁と等無間縁はない。触が受を縁する支において、意根の触は意識の受に対する等無間縁・所縁縁・増上縁となる。受が存在すれば必ず触があり、触が断たれると受は消滅する。五根の触は五識の受に対する所縁縁と増上縁となり、五識受の等無間縁は阿頼耶識と意根である。

受が愛を縁する支も同様に、受は愛の等無間縁・所縁縁・増上縁となる。愛は等無間的に受を縁とし、受がなければ愛は生じない。愛が取を縁する支においても、愛は取の等無間縁・所縁縁・増上縁となる。取が有を縁する支では、取は有の増上縁に過ぎず、等無間縁でも所縁縁でもない。有が生を縁する支では、有は色生の増上縁となり、名生の所縁縁と増上縁となるが等無間縁ではない。生の等無間縁は阿頼耶識と意根である。生が老死を縁する支では、色生は老死の増上縁となるが等無間縁と所縁縁ではなく、名生は老死の等無間縁・所縁縁・増上縁となる。

——生如法師の開示
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