衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年01月17日    日曜日     第1 回の開示 合計3007回の開示

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

(六)原文:また現法において、触縁による受に依りて、愛を発起す。境界を受用する縁により、広く追求を起こす。或いは事業の門により、或いは利養の門により、或いは戒禁の門により、或いは解脱の門により、欲求を発起し、内身を求め、邪解脱を求む。かくの如く求むる時、先に起こせる煩悩及び業の引きいる所、五趣の生死の果を生ぜしむ。既に生を得たる後、老死随逐す。 

釈:現前の法において、触を縁として生じる受に依存し、愛が生起する。境界を受用する縁によって、広く追求が起こり、生存の事業面においても、名利を求める面においても、戒禁を執着する面においても、解脱を求める面においても、貪欲な追求・五陰身への執着・邪な解脱への渇望が生じる。このように貪求する時、以前に生じた煩悩と業行が引き起こす五趣の輪廻の果報が現れ、生を得た後には老死が必然的に続く。

原文:また次第の差別あり。三種の有情聚を謂う。一には出世間の清浄を楽しむ、二には世間の清浄を楽しむ、三には境界に執着する。初の聚によりて諸縁起を滅し、白浄の品を増す。第二の有情聚によりて諸諦の道理を如実に知らず、正念に住すれば福業を作し、或いは有漏の修によって引かれる不動業を作す。正念に住せざれば非福業を発し、或いは後悔を引き、或いは悔いずして喜びに引き続く心相を住す。彼また前に如く、下中上の生処次第によって、当来の三種苦果を感ず。名色を始めとし、触を終わりとす。第三の有情聚によりて、現に受用する境より生ずる受に依り、現法中に前の次第の如く、後の六支を起こす。受を始めとし、老死を終わりとす。 

釈:三種の有情の集団がある。第一は真の解脱を求める者、第二は世俗の善を求める者、第三は感官の快楽に耽る者。第一の集団は縁起の理を悟り清浄を増す。第二の集団は四聖諦を正しく理解せず、正念あれば福業や禅定業をなすも、正念を失えば悪業を造り、下中上の生処に応じた苦果を招く。第三の集団は現世の快楽に執着し、受を縁として愛・取・有・生・老死の六支を次第に現す。これが順縁起観の要義である。

——生如法師の開示
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