衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年01月15日    金曜日     第1 回の開示 合計3001回の開示

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

(四)原文:昏昧とは何か。臥す威儀の位において、数重の睡眠を指す。羸劣とは何か。即ちこの位において、速やかに覚める力なきを指す。損減とは何か。念慧の衰退を指す。衰退とは何か。念慧劣なるが故に、善法を現行すること能わざるを指す。諸根耄熟とは何か。身体の尪羸を指す。功用破壊とは何か。境に対し再び明利ならざるを指す。諸行朽故とは何か。彼が将に終わらんとする時を指す。形の腐敗とは何か。寿量尽きんとし、身形まさに壊れんとするを指す。諸々の事業に対し、再び功能なきなり。

釈:昏昧とは、身体は臥す状態にありながら、心は昏沈し睡眠深きをいう。羸劣とは、速やかに覚知する力なく、心力不足、行動力なきをいう。損減とは、念力と慧力共に衰退せるをいう。衰退とは、念慧劣なるが故に善法を現行し得ざるをいう。諸根耄熟とは身体の衰弱を指す。功用破壊とは境に対し聡明ならざるをいう。諸行朽故とは一切の身口意行衰え、まさに命終せんとするをいう。形体腐敗とは寿量尽きんとし、身形まさに壊れんとして、為すべき事業に再び能力なきをいう。

原文:この老いの略義とは、依止の変壞、鬚髪の変壞、充悦の変壞、火力の変壞、無病の変壞、色相の変壞、威儀の変壞、無色諸根の変壞、有色諸根の変壞、時分過ぎ、寿量尽きんとするを指す。彼彼有情とは何か。那落迦等を指す。有情種類とは何か。即ち彼一切を指す。終とは何か。諸有情が支節を解して死するを指す。尽とは何か。諸有情が支節を解するによりて死するを指す。

釈:老いの要義は、依止たる身根の変壞、鬚髪白くなる変壞、精神状態の変壞、身体火力の衰え、健康の損傷、色相の劣化、威儀の退転、無色の意根変壞、有色五根の変壞、寿命将に尽きんとするをいう。彼彼有情とは地獄等の六道衆生を指す。有情種類とは一切衆生を指す。終とは衆生が四大離散し支節解けて死するをいう。尽とは衆生の身根支節が四大離散して死するをいう。

原文:壞とは何か。識が身を離るるを指す。没とは何か。諸色根滅するを指す。捨寿とは何か。気尽きんとする位を指す。捨暖とは何か。動かざる位にて諸蘊を棄つるを指す。命根謝滅とは何か。時に死するを指す。死とは何か。横縁に遇い非時に死するを指す。時運尽とは何か。初死未だ久しからざる位を指す。又た死魔の業を時運尽と名づく。この死の略義とは、死と死法と死差別と死後位とを指す。是を略義と名づく。是れ縁起差別と称すべきなり。

釈:壞とは八識が離身するをいう。没とは有色五根滅するをいう。捨寿とは氣息将に尽きんとするをいう。捨暖とは五蘊停滞して諸蘊を捨つるをいう。命根謝滅とは死を指す。死とは横死をいう。時運尽とは死後未だ久しからざる位を指す。死魔の業障も時運尽と称す。この死の要義は、死の様相・死因・死相・死後行処を含む。即ち死の縁起差別を顕わす。

——生如法師の開示
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