父子合集経講話（六三）

如来蔵を除く一切の法は空である

色法そのものは空であり、地水火風の四大種子によって形成されます。四大そのものが空であるため、形成された物質世界もまた空であり、得ることができません。眼根も同様に空であり、得ることができず、執着してはなりません。本来、眼処というものは存在せず、眼根も存在しません。四大種子が輸送され、無所有のところから眼根が生じ、最終的に再び無所有に帰します。形成の過程も結果も空であり、生滅する法、無所有の法こそが空なのです。どの法が空でないのか。われらの如来蔵の心は空ではありません。それは形も相もありませんが、常に心を生じ、常に作用し、常にわれらに万法を変現させています。これを除く一切の法は空なのです。