衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2020年12月11日    金曜日     第2開示 合計2895開示

父子合集経講話(五十五)

識界と識界の性は共に得ること能わず

原文:然れどもこの識界は、各々がそれぞれの境を了別した後、即ち滅し謝す。生ずるに来る所なく、滅するに去る所なし。大王よ、識が生じる時は空であり、滅する時もまた空であります。自性が離れているが故に、男相にも住まず、また女相でもありません。ただ言葉による説示のみがこれを顕わすのであります。かくの如き識界と識界の性は、共に得ること能わず。ただ仏の正しき智慧のみが、よく了知することができるのであります。

釈:この識界は各々が対応する塵境を了別した後、即ち滅していきます。識界の生には来処がなく、滅にも去処がありません。大王よ、識界が生じる時は空であり、滅する時もまた空であります。その識界の自性は一切の相を離れており、これもまた空であり、男相にも女相にも留まりません。ただ言葉によって示される虚相に過ぎないのです。従って識界および識界の性は共に得ること能わず、ただ仏の無上の円満した大智慧のみが、その内包を円満に了知し障礙なく理解できるのであります。

——生如法師の開示
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