衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年10月04日    木曜日     第4開示 合計874開示

涅槃の境地は如来蔵の幻化と示現によるものである

涅槃の状態は如来蔵が幻のように顕現したものであり、実体があるものではありません。修行によって得られるものであり、修行しなければ涅槃の状態は存在せず、その後さらに涅槃の状態から出ると、涅槃の状態は消滅し変化します。これは、この涅槃が生滅を伴うものであることを示しています。したがって、涅槃もまた真実ではないと言えるのです。ただ如来蔵の本体のみが真実であり虚妄ではないのであり、如来蔵が顕現させる寂静の涅槃性こそが真実なのです。有余依涅槃と无余依涅槃、および仏地の无住処涅槃は、いずれも最初はなく後に存在するものであり、後天的に生じたものです。したがって、これらは虚妄の現象であり、生滅する現象なのです。仏地の无住処涅槃を除いては永久に消滅することはありませんが、有余涅槃と无余涅槃はどちらも長く滅びずに存続することはできません。ただ如来蔵が顕現する涅槃の徳のみが真実であり、変化せず、生滅を超越しているのです。

一つの定義を誤っても、それが証果に影響を及ぼすことはありません。定義が正しくても、必ずしも証果できるわけではありません。証果の有無、実践の有無は概念の定義にあるのではなく、実証と心の修行にあるのです。四果の阿罗汉であっても説法ができない者がいる一方で、凡夫であっても四果阿罗汉の修証の境地について説く者がいます。修行は説法の仕方にあるのではなく、実証と心の行いにあるのです。

——生如法師の開示
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