自らの身心を安穏ならしめ、速やかに道業を成就せんがため、日々自己催眠を行い、催眠の文句を整え、自らの心念をもって自らを励まし、心をしてその境に馳せしむることができます。
一、一切の法は虚妄なり
二、一切の法は幻化なり
三、我は戯れの中にあり、我は役を演ず
四、これは我が虚妄の想いなり
五、この境界は我が虚妄の想いの現れ、真に受くるべからず
六、我と衆生は共に戯れを演じ、共に遊戯す、実は皆役者なり
七、我は真実に帰らん、実相を認め知らん
八、もはや戯れを演じず、虚妄の境界に生きず、偽りの生を過ごさじ
九、もはや自らを欺かず、一切を覚悟せん
十、我は仏とならん、真実に帰還せん
これらの催眠の言葉は、種々の境界において、一つか二つを用いるに適し、多きは心乱れ易く法に相応せず。あるいは自らの修行の進展と程度に応じ、一時期にただ一二の文句をもって自らを暗示せしめれば、次第に相応する思想境界へと催眠されゆくことでしょう。
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