座禅を始めたばかりで禅定に至らない時、目を閉じると眼前が黒色に見えます。少し禅定が深まると灰色に、さらに深まると赤色に、更に進むと淡い赤色や薄黄色、あるいは灰白色となり、最終的には白色へと変化します。紫色は赤色に似ており、やや淡い場合があります。これは色陰の覆いが次第に薄れていく現象であり、禅定が色陰の障りを減少させるためです。
禅定を修め色陰区宇を突破すると、眼前の視界に一切の遮りがなくなります。あらゆる障害物を超越し、遠近高低を問わず、全てを見通すことが可能となります。
禅定を修め受陰区宇を突破すると、色身における寒暖や痛覚を感じなくなります。苦受が消え、楽受にも執着しなくなります。
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