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日常法話

2025年07月15日    火曜日     第1開示 合計4426開示

飲酒の罪

優婆塞五戒相経 第五節 原文:長老莎伽陀は悪竜を降伏させることができた。改心させ善に向かわせ、人々や鳥獣が竜宮に近づけるようになった。秋の穀物が熟す時、もはや損なわれることはなかった。長老莎伽陀の名声が広まったため、人々は皆、食事を用意し順番に招いた。中に一人の貧しい女性が敬虔な心で長老莎伽陀を招いた。莎伽陀は黙って受けられ、この女性は名高い酥酪(そらく)と乳糜(にゅうまい)を用意した。受け取って食べられると、女性は思った。この沙門が名高い酥酪と乳糜を食べたので、あるいは寒気を覚えるかもしれない、と。そこで水のような色をした酒を取り出して差し出した。この莎伽陀はよく見ずに飲んだ。飲み終えると、説法をして去った。寺へ向かう途中、その時酒の勢いが現れた。寺の門の近くで地面に倒れ、僧伽梨衣(そうぎゃりえ)など、漉水囊(ろくすいのう)、鉢、杖、油嚢、革屣(かくし)、針筒はそれぞれ別々の場所に、体はまた別の場所にあった。酔って何の覚えもなかった。

釈:長老莎伽陀は悪竜を降伏させ、悪竜を改心させ悪から善へと変えさせた。人々や鳥獣が竜宮の近くまで行けるようになり、秋の稲が熟す時、もはや破壊されなくなった。長老莎伽陀の名声が広まったため、人々は皆、家で食事を用意し、順番に莎伽陀を招いた。この中に一人の貧しい女性が莎伽陀を深く信じ敬い、長老莎伽陀を招いた。莎伽陀が黙って招待を受けられると、この女性は莎伽陀のために酥酪(そらく)と乳糜(にゅうまい)を用意した。莎伽陀は受け取って食べた。女性は心の中で思った。この沙門が名高い酥と乳糜を食べたので、あるいは寒さを感じるかもしれない、と。そこで水のような色をした酒を取り出して莎伽陀に渡した。莎伽陀はそれが何かよく見ずに飲んだ。飲み終えると、この女性のために説法をし、去った。寺へ向かう途中、この時酒の勢いが現れ、寺の門の近くで地面に倒れた。袈裟(けさ)、漉水囊(ろくすいのう)、鉢、杖、油嚢、革履(かわぐつ)、針筒は、皆ばらばらに散らばり、体は反対側に倒れ、泥酔して意識がなかった。

原文:その時、仏と阿難が遊行してこの場所に来られた。仏はこの比丘をご覧になり、知っていながら敢えて尋ねられた。「阿難よ、これは誰か」。答えて言った。「世尊よ、これは長老莎伽陀です」。仏は即ち阿難に言われた。「ここに私の為に座床を敷き、水を用意し、僧を集めよ」。阿難は教えを受け、即ち座床を敷き、水を用意し、僧を集めてから、仏のもとに行き言った。「世尊よ、私は既に床を敷き、水を用意し、僧を集めました」。仏は自ら時を知られた。仏は即ち足を洗い、坐られた。諸比丘に問われた。「かつて庵婆羅提陀(あんばらだいた)という名の竜がいるのを見聞きしたことがあるか。それは凶暴で害をなす。以前はその住処に至る者はいなかった。象、馬、牛、羊、驢馬、騾馬、駱駝も近づくことができなかった。はては諸々の鳥もその上を飛ぶことを敢えなかった。秋の穀物が熟す時、諸々の穀物を破壊した。善男子よ、莎伽陀はこれを折伏して善に向かわせた。今や人々や鳥獣が泉のほとりに至ることができる」。この時、衆の中に見た者が言った。「見ました、世尊」。聞いた者が言った。「聞きました、世尊」。仏は比丘に言われた。「あなたがたはどう思うか。この善男子莎伽陀は今、魚や蝦蟇(がま)を折伏できるか」。答えて言った。「できません、世尊」。仏は言われた。「聖人でさえ酒を飲めばこのような過ちを犯す。ましてや世俗の凡夫においておや。このような罪過がある。あるいはこの罪過を超えるものも、皆、酒を飲む故である。今日よりもし『私は仏弟子である』と言う者は、酒を飲んではならない。はては小草の先の一滴であっても、飲んではならない」。

釈:この時、仏陀と阿難が遊行してこの場所に来られた。仏陀はこの比丘をご覧になり、誰か分かっていながら敢えて尋ねられた:阿難よ、これは誰か? 阿難は答えて言った:世尊よ、これは長老莎伽陀です。仏陀は阿難に言われた:ここに私のために床座を敷き、太鼓を打って全ての僧侶を召集せよ。阿難は命に従い、床座を敷き、太鼓を打って僧侶を集めた後、仏陀に言った:世尊よ、私は既に床座を敷き、太鼓を打って僧侶を集めました。仏陀は説法の時が来たことをご存知で、足を洗い、床座に坐られ、諸比丘たちに言われた:あなた方はかつて庵婆羅提陀という名の竜がいることを聞いたことがあるか? それは凶暴で害をなす性質を持ち、以前はその住処に近づく者はいなかった。象、馬、牛、羊、驢馬、騾馬、駱駝もその近くに行くことはできず、はては諸々の鳥もその住処の上を飛ぶことを敢えなかった。秋の稲が熟す時、それらを破壊した。善男子よ、莎伽陀はこれを折伏し、善良に変えることができた。今や全ての人々および鳥獣がその泉のほとりに行けるようになった。この時、比丘衆の中に見た者が言った:見ました、世尊。聞いたことがある者は言った:聞きました、世尊。仏陀は比丘たちに言われた:あなた方はどう思うか、この善男子莎伽陀は今、魚や蝦蟇(えびやかになど)を降伏させることができるか? 比丘たちは言った:できません、世尊。仏陀は言われた:聖人ですら酒を飲めばこのような過ちがある。ましてや世俗の凡夫においておや。このような罪過、あるいはこの罪過を超えるものも、全て酒を飲む故である。今日から、もし自分が仏弟子であると言う者は、酒を飲んではならない。はては一本の小草の先端の一滴であっても飲んではならない。


——生如法師の開示
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