衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
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日常法話

2025年06月01日    日曜日     第1開示 合計4396開示

呪術による殺人罪

優婆塞五戒相経 第一節 原文:命を断つとは。二十九日に牛糞を以て地に塗り。酒食を中に置く。火を然した後。直ちに水の中に着ける。若し心に念じ口に説き。呪術を読みて言う。火が水の中で滅する如く。若し火が滅する時。彼の命は随って滅す。また二十九日に牛糞を以て地に塗り。酒食を中に置く。殺さんとする人の像を画く。像を作り終わりて後。直ちに還って払い滅す。心に念じ口に説き。呪術を読みて言う。此の像の滅する如く。彼の命も亦滅せん。若し像が滅する時。彼の命は随って滅す。また二十九日に。牛糞を以て地に塗り。酒食を中に置く。衣の角頭を以て針を刺す。直ちに還って抜き出す。心に念じ口に説き。呪術を読みて言う。此の針の出づる如く。彼の命は随って出づ。是を命を断つと名づく。若し種種の呪を用いて死者を出だせば。不可悔の罪を犯す。若し死なざる者は。是中罪にして悔いる可し。

釈:呪術を用いて人の命を断つ者は、陰暦二十九日に牛糞を以て地面を塗り、且つ酒食を牛糞の上に置き、火を点じた後、直ちに水の中に入れる。もし心に念じ口に説いて呪文を誦み「火が水の中で消える如く、火が消えれば、あの者の命も亦消えよ」と言う。再び二十九日に牛糞を以て地を塗り、酒食を牛糞の上に置き、殺さんとする者の肖像を描く。像を描き終えて後、直ちに肖像を払い消し、心に念じ口に説いて呪術を誦み「此の像が消える如く、あの者の命も消えよ。像が消える時に、彼の命も亦消えん」と言う。再び二十九日に牛糞を以て地を塗り、酒食を牛糞の上に置き、針を以て衣の裾を刺し通し、直ちに抜き出し、心に念じ口に説いて呪術を誦み「此の針が抜ける如く、彼の命も亦抜け出でよ」と言う。これ即ち呪術を用いて命を断つことである。もし種々の呪術を用いて人を呪い殺したならば、悔い改められざる殺人罪を犯す。もし人を呪い殺さなかったならば、これは中罪にして悔いることができる。


——生如法師の開示
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