衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2025年03月31日    月曜日     第1 回の開示 合計4354回の開示

意根を訓練し思考と問題解決を行う方法(意根訓練編)

問題に直面した際、即座に意識を用いて思考分析し結論を急いではなりません。差し迫った事態でない限り、心を静め雑念を払い、ただ眼前の事柄に精神を集中させましょう。意識的分析をせず、意識的推論をせず、意識的判断を下さず、ましてや意識的結論を求めないこと。余計な想念を空じ、この問題だけを凝視するのです。心中に言語文字を留めず、内なる声も立てず、静かに問題を見つめますが、心が空っぽなのではなく、意根が密やかに問題を提起し、ひそかに思索を巡らせている状態を保ちます。

意識は思考分析を停止していますが、意根は言語や音声を介さずに問題と向き合い、思索を重ねています。経験が浅く心が粗い段階では、意根の心理活動を感知できませんが、実は膨大な心的営みが存在し、ただ意識活動に覆い隠されているに過ぎません。雑念が多く断片的な思考に囚われる者は、意根のエネルギーが微弱で思考力も貧弱となり、心力が分散して一つの問題に集中できず、深層的な課題解決に至りません。

衆生の智慧が劣弱な主因は、雑念多岐にわたり心が乱れ、明確な主軸を欠く点にあります。ちょうど統制の取れていない戦闘部隊が、個々に分散して強大な敵勢力に対処できず、各個撃破されるが如し。もう一つの要因は福徳の欠如ですが、これは別途論じるべき課題です。

智慧、特に意根の智慧を向上させるには、雑念を排し、重要な核心課題に集中する能力を養わねばなりません。そのためには意識を抑制し、言語や内言を多用せず、意根の専注力を強化します。時に意識の独白があっても構いませんが、同時に意根が同一課題を思索する状態を保つことが肝要です。こうして意根のエネルギーが集約されると、内心の無明を突破し、問題の根源に到達して根本的解決が可能となります。

意根による思索は問題を根源から解決しますが、意識による分析は不徹底で信頼性に欠けます。意根は主導識として自ら思考を完結させるため、後悔のない確固たる結論を導きます。他方、意識に依存する者は心変わりが多く浅薄です。自主性のない他者依存型は、自らの意識に信を置けぬ故に意根を用いない傾向にあります。

意根による思考は確実で根源的ですが、深遠であるが故に時間を要します。井戸掘りに例えれば、深く掘るほど時間はかかりますが、確実に水源に到達します。浅い思考は迅速でも成果が伴いません。質を重視した深慮遠謀こそが、過ちなく完璧な結果を生むのです。意根を常用する深思型は、動作が緩慢でも智慧深く、効果的で後悔の少ない選択が可能となります。

優れた問題解決のためには速度を求めず、意根による思索と選択を重ね、言語を介さない専注力と観察力を鍛錬します。修練を積むほど意根の使用は滋味深く、孤独を愛し妨げを嫌うようになり、智慧は深まり問題解決能力が向上します。意根を修めた者は重厚な風格を備え、独自の洞察力と確固たる行動力により、信頼に足る人物となるのです。


——生如法師の開示
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