修行が深まるにつれて、定慧が次第に充足していくと、意根は徐々に強大になっていきます。意根が強大になった証は「転識成智」であり、心所法が転換したことを示しています。意根の強大さは心所法の強大さを表しており、心所法が強大になれば意根も強大になり、いかなるものも打ち砕くほどに至ります。五遍行と五別境、善十一心所法を具え、煩悩心所法は既に完全に断たれていますが、おそらくまだごく微細な煩悩習気や、わずかな法執が残っている状態です。意根が一定の強さに達すると、六識に取って代わり、六識の助縁を必要とせず、単独で六塵の境界を了知できるようになります。粗いものも細かいものも問題なく、この時大神通が顕現するのです。
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