衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2024年11月27日    水曜日     第1 回の開示 合計4289回の開示

推敲に内在する心所法

「推敲」という語は唐代の詩人賈島の作詩にまつわる故事に由来し、本来は賈島が詩を作る際の言葉選びや推敲する思考様式と努力の状態を表すものでした。詩人は適切な言葉を探し求めるため、心の中で絶えず言葉を検索し、その詩が表現しようとする意境を表すために、身振り手振りを交えて推敲を重ねました。最初は意識による推敲の尋伺(ヴィチャーラ)から始まり、次第に意根(マノ・ヴィジュニャーナ)による推敲の尋伺へと移行します。意根の推敲は極めて微細で隠微なため、意識が思考を停止したかのように見え、あたかも禅定に入ったかのような状態となります。

賈島が言葉を推敲していた際、どのような心所法(チェータシカ)が現れていたでしょうか。五遍行心所(普遍的作用する心の形成要因)、五別境心所(特定対象に作用する心の形成要因)、さらに善心所と煩悩心所も現れていた可能性があります。推敲時にはまず、推敲の対象となる法(ダルマ)に対して作意心所(注意を向ける作用)が生起し、心を推敲対象へと導きます。次に触心所(対象との接触作用)が現れ、心が推敲対象に触れます。受心所(感受作用)が生じて推敲対象を受容し、想心所(概念化作用)が起こって推敲対象を認識し執着します。思心所(意思作用)が現れ、その法を絶えず思量し、最終的に理解し確定した後に次の行為へ移ります。手で「推す」「敲く」動作を比喩する際には、五識と五俱意識における五遍行心所も現れます。

作意の際には意識が集中し、意識と意根が対応する法に集中するため、受心所の現れは他の場合より少なく、脳裏では思考問題が巡らされています。推敲過程で特に意根が敏感に反応する情景に触れる場合、受心所が現れることがあります。この受は外界の六塵(感覚対象)の変化によるものではなく、心の触発と感受です。受心所の本来の意義は問題を受容し受け入れることで、これを領納しなければ次の思考に進めず、思心所による結論も得られず、決断や後の造作(形成作用)も生じず、智慧の生起もありません。

想と思の過程には常に定心所(精神集中作用)が伴います。勝解心所(確信作用)は法の大意を正しく理解し、思考対象に対して合理的な解答・見解・観念・結論を導いた状態を指します。推敲過程には欲心所(意欲作用)、念心所(記憶作用)、定心所も現れます。欲心所は推敲しようとする欲求であり、第六・第七識を駆動して推敲と言葉選びを行わせます。勝解後に語義に対する念心所が形成され、推敲に専注する状態が定心所の功徳となります。


——生如法師の開示
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