衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2024年08月24日    土曜日     第1 回の開示 合計4240回の開示

一念不生とはどのような状態でしょうか

一念不生の時には、独頭意識は存在せず、独頭意識が存在する時には必ず念があります。念とは独頭意識の念であり、五倶意識はただ知り、了別し、分別するのみです。五倶意識が了別と知のみに留まり、分別しない状態にある時、それが一念不生の状態です。この時、意根の知の機能作用が比較的明らかに現れます。意根には知があり、念もあるものの、意識がそれを明確に認識していません。この状態は禅定の状態でもあり、心は乱れず複雑ではなく、事柄が少なく単純です。一念不生の時、意識は念を生じませんが、意根はそうではなく、意根の念は通常絶えません。例えば一念不生の状態で突然何かを思い出し、すぐに立ち上がって外出し用事を済ませるのは、意識が念を生じていない時に意根の念が転じた結果です。

この状態はどのように生じるのでしょうか。これも意根が主導して選択し、促した結果でもあります。意根が縁に攀じず、法を分別しようとしないため、意識はただ従順に存在し、静かに活動を続けるのです。これは意根に顕著な考えや念がない状態です。もし意根に考えがあれば、意識に働きかけてその考えを実現させます。意根が他の法を念じている場合、意識は必ず気を散らして対応し、静かではなく動揺し慌ただしくなり、安定せず禅定も失われます。

——生如法師の開示
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