衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2024年08月20日    火曜日     第1 回の開示 合計4238回の開示

意根の智慧と意識の智慧の区別

一つの事柄に遭遇して、即座にその経緯を知る。文字や言葉、音声を介さず瞬時に心に了える。これは意根の智慧であり、観察が非常に困難で、一般の人々には理解し得ぬものである。一方、事柄に直面して直ちに理解できず、思考分析・帰納整理・比較推量を経て初めて知る。これが意識の智慧である。意識は文字言語や音声を動員し、粗雑な思惟作用を働かせる。この部分の作用は観察しやすい。

何故事柄によって即知できるものとできないものがあるのか。事象発生の初発、意根が作意し触れ受け想い思う。意根は極めて慣れ親しんだ事柄、過去に経験した事象に対しては即座に了知し、自動的に処理対応を主導できる。未経験で慣れぬ事象には即知できず、思量を重ねても不明ならば、そこで意識が生じ、意識に了別思惟を委ねる。意根は意識の分析結果を再思量し、改めて処理対応をなす。意識の作用は意根の了別を補佐するものである。意根自らが事柄を明瞭に知る時は、意識の了別思惟を必要とせず、直ちに決定を下し、迅速に事柄を処理対応するのである。

——生如法師の開示
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