衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2024年08月16日    金曜日     第1 回の開示 合計4236回の開示

世間における真の厭離と偽りの厭離の区別

世間法に対する厭離には、表面意識の厭離と深層の意根の厭離があります。表面的な厭離は、ただ意識が世間を退屈で無意味だと感じるだけで、言葉では言いながらも行動は変わらず、依然として貪り続け、何も変化をもたらしません。これは偽りの厭離です。しかし心に真の厭離心が生じた時、それは直ちに行動に現れます。世間的利益を求める方法を考えず、むしろ世間の人事を避け、事を増やすより減らす方が良いとし、もはや世間に執着しなくなります。これが深層の意根から生じる厭離心であり、解脱へと繋がる心です。この境地に至るのは容易ではなく、多生にわたる修行の善根によるもので、浅学の者にこのような心行は決して現れません。

深層の意根における厭離をどう達成するか。まず禅定を修め、禅定の中で五蘊の苦・空・無常・無我を観じる必要があります。無常・苦・空・無我を初めて証得しても、まだ世間への厭離心は生じず、観行を深め続け、初禅定を発起し貪愛煩悩を断じて初めて、世間への厭離心が生じます。もはや生死を流浪し光陰を空費することを望まず、解脱の心、出離の心が現れます。故に出離心・厭離心は深層の禅定と智慧なくしてあり得ず、禅定を修めなければ口先だけの厭離に留まり、実際には貪愛が深く、心と口が一致しない状態となります。


——生如法師の開示
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