衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2024年07月12日    金曜日     第1 回の開示 合計4217回の開示

意根法理の作用

仏教における我見を断つ法理と意根の法理は、仏教と人類に多大な利益をもたらす。心理学者や社会学者もそこから大きな恩恵を得ることができ、意根すなわち潜在意識の理を理解すれば、自らを内省し、自らの心理現象を観察することで自己を理解し、正しく自己に対処し、さらには自己を変革することさえ可能となる。彼らがまだ仏法を理解していなくともである。企業の営業担当者も利益を得ることができ、己と相手を知ることで相手の心理を掌握し、流れに乗って導けば販売は成功する。あらゆる業種が心理学、すなわち潜在意識である意根の法理から恩恵を受ける。成功学で言う「自分自身との対話」とは、意識が意根を薫染し導くことで自我を降伏させることなのである。

心理的障害の問題は全て意根と意識の問題であり、統合失調症もまた意根と意識の問題である。自分自身と対話する際、二つの自己が話し合えなくなると分裂が生じる。統合失調症の根本的問題は、意根と意識の思想観念が統一されず、価値観が一致せず、意識が意根を説得して社会に順応させられない点にある。時に意識自体も問題の本質を理解していないため、効果的に意根を説得導くことができない。もしどうしても社会と相容れず、誤った道や行き詰まりから抜け出せず、思想観念が束縛されて解放されないならば、精神は分裂する。五蘊の問題と意根・意識を明らかにし、万法が全て空であることを実証できれば、いかなる人も精神や心理的な疾患を抱えることはない。

——生如法師の開示
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