衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2024年07月14日    日曜日     第1 回の開示 合計4218回の開示

強迫症の唯識論的解析

強迫症は、第六識と第七識の間の葛藤が現れた症状です。ある人の意根が非常に頑固に何かを成し遂げようとする際、意識は理性的にそれを拒み、良くないと判断します。しかし意識は意根がなぜそのような行動を取るのか理解できず、効果的に説得することができません。強硬に拒否し実行を阻むだけです。

意根がこのような不合理な念頭を抱く最も合理的な説明は業障、時に習慣的勢力と呼ばれるものです。意根は業力に順じ、その支配下にあります。意識は道理を弁え、この考えが良くないと理性的に判断し、意根の決定を抑制します。両者の激しい衝突が強迫症を引き起こします。例えば前世で母親を傷つけた子供が、今世の業縁で再会した際、母親が無意識に報復しようとする場合。意識はこの業力に従わず、意根の報復行為を阻止します。業力と理性の対立、子への愛憎交じる感情の葛藤が苦悩を生むのです。これこそ前世の業縁の逼迫によるものです。

優位に立つのは、意識の理性か意根の業力か。意識を強化するには説得の智慧を養う必要があります。道理を透徹させ、明晰な思惟、根拠ある論理、忍耐力、方法論、巧みな手段をもって、徐々に意根を導くのです。意識は意根の念頭を細心に観察し、母子関係の維持を説き、子の将来にもたらす利益や苦悩を思惟すべきです。胎内での苦労を省み、子を慈しむことは己を慈しむことだと諭します。

意識と意根の関係において、両者の主張が異なる理由は無明にあります。両者が完全に一致し無明を断じ尽くせば、第六・七識は完全に統一され、強大な行動力を発揮します。行動は第六識の身口意の行いであり、その力源は意識と意根の和合にあります。両者の力が相互に影響し合い調和する時、最大の行動力を生むのです。

——生如法師の開示
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