繁中日語

日常開示

2024年07月09日火曜日第1 回の開示 合計4216回の開示

意識はどのようにして過去のことを思い出すのか

時々朝目が覚めて少しの間自分がどこで寝ていたのか分からず、1、2分経っても自分の家にいるのかどうか分からないことがある。これは意識の断片化である。意識の大きな断片化は新しい五陰が生じた後、茫然自失となり過去世の一切を忘れ去り、神通力がなければ一生涯を忘れてしまう。小さな断片化は昏睡から覚めた後、酔いが覚めた後、睡眠から覚めた後、死後に中有身が生起する時、意識が連続して現れなければ断片化現象が発生する。

意識は何によって過去と繋がるのか。俱有依の意根によるものであり、もちろん第八識もあるが、これはひとまず措く。意識が最初に現れた時、懸命に過去を回想するが、一切の念は意根が与えたもので、朦朧とした状態では眼前の境界を了別するのみで、覚醒前の全ての事柄を知覚できない。意根が意識に思惟と回想を促すと、意識は回想を始めるが、回想する内容もまた意根が縁取った法であり、意識は絶えず了別と判断を加え、やがて回想が現出する。実は意識が回想するそれらの法は全て如来蔵が現出させたものである。

——生如法師の開示

我見から生じる我相の現れ

意根法理の作用