衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2024年06月26日    水曜日     第1 回の開示 合計4204回の開示

なぜ般若波羅蜜も空相なのですか?

仏は般若波羅蜜を説きたまう。即ち般若波羅蜜に非ず。是を名づけて般若波羅蜜と為す。

釈:仏が衆生を導くために説かれた大乗法の般若波羅蜜は、即ち実体ある般若波羅蜜ではなく、真に般若波羅蜜という実体が存在するのではなく、仮に名づけて般若波羅蜜と称するものであり、その法相もまた空である。

般若波羅蜜はインド語であり、漢訳すれば大智慧到彼岸の意を表す。金剛心体あるいは般若心体が生死の此岸を離れた涅槃の状態を喩えたものである。此岸と彼岸は共に一つの状態に過ぎず、仮の名称であって実体ではなく、実相でもない。実質的な此岸と彼岸の相は存在しない。故に般若波羅蜜は空相であり、仮に名づけて般若波羅蜜と称するのである。同様に、六波羅蜜もまた空相であり、実体なく実相ではない。波羅蜜は仮の名称であり、六度にも実質的な体と相は存在せず、金剛心が幻化した生滅変異の空相である。彼岸に到れば即ち船を捨てるが如く、成仏後に修行が円満すれば、再び波羅蜜法を修する必要はない。

凡て金剛心体によって初めて成立し存在する法は、皆幻化の空相と仮相であり、実質と自在の体性を有しない。金剛心体より般若波羅蜜経が展開され、衆生は般若波羅蜜に依って修行して仏道を成じ、成仏後は般若波羅蜜経を捨て去り、再び修学する必要なく、依拠する必要もない。般若波羅蜜経の出現は、諸仏が衆生の熟した修学因縁に依って説き出されたものであり、因縁が具わらなければ、諸仏も般若波羅蜜経を説かず、此の経も縁由なくして衆生の前に現れることはない。故に般若波羅蜜経は金剛心体性の解釈と注釈であって、金剛心体そのものではない。従って真実相ではなく仮相である。而して経中に解釈される義理を般若波羅蜜と名づけるも、金剛心体そのものを表すものではなく、故に真実相でもなく空相である。此の空相を指して般若波羅蜜と名づけるのである。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

應無所住にして其の心を生ずるとは如何に

次の記事 次の記事

如来は微塵相と世界相を破ります

ページのトップへ戻る